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落とし穴の勉強方法

2017年4月29日 土曜日

授業でも言っているのですが、生徒たちの勉強をしている姿を見ていて、『何か違うよな?』と感じる時がいくつかあります。案の定、数カ月後には 成績が頭打ちとなり伸び悩んでしまっています。一所懸命やっているようで、肝心の所が抑えられていないから 努力が空回りになってしまっている状態です。いくつか例を挙げてみます。

①授業中はワークを先に埋めることに躍起になっている
先生に当てられたら困るという理由で、授業で使っているワークを先に埋めてしまうことに躍起になっている生徒さんがいます。実は、このスタイルの勉強法は成績が伸び悩む一番の例なのです。生徒さん自身はワークが埋まっているから満足です。勉強をした気になっています。しかし先生や講師の言うことは聞けていません。ワークや教科書に載っていない非常に大事なポイントも数多く聞き逃しています。さらに 講師の説明を聞いてワークをやっている人に比べ、時間内に頭に残っている事項が少なくなるのです。講師の説明を聞き、それが頭の中にある間にワークをやっていれば記憶に残りやすいのですが、講師の話を聞かずに、ワークの前のページを見て埋めていくだけでは記憶に残らないのです。多くの伸び悩み生徒さんが陥る方法が、このスタイルです。意識としてワークを埋めるのでなく、よく講師の話を聞き記憶に残すようにすることが大事です。

②無理・難しいと飛ばしていく
応用・発展問題は難しい問題です。簡単には解けません。時には、うんざりしたり、面倒な気分になります。簡単な問題を解いていたいと思います。多くの生徒さんが陥っている間違った勉強方法として簡単に 解ける問題だけを解き、簡単い解けない問題は解説を読んで赤字で書いて終わっている方法です。実は、このスタイルであれば勉強をする前と後では大差がないのです。少しくらいは 力が付いたでしょうが、付いた力は微々たるものなのです。50点を取る力が55点くらいにはなったでしょうが、それ以上にはなっていないのです。何がダメなのか?確認作業をしていないからです。もう一度自分で解いていないから、大切な着眼点がスキルとして身に付いていないのです。生徒たちに よく言っているのですが、『理解』で終わってはダメ、『できる』を『確認』しないとダメなんです。

③見て覚える
昔から言われていることですが、『書いて覚える』『書いて見て声に出して聞いて五感で覚える』は 勉強法の王道です。面倒だからと書かずに見て覚えようとする生徒さんがいます。案の定、テスト結果は漢字ミス・スペルミス・符号ミスなどのケアレスミスの山です。結果的には 10~20点の点数を失なっています。5科目になれば50~100点です。この違いは大きいです。高校受験時の受験校で言えば、3~5ランクの違いです。そんなミスが無ければ 受験し合格できていた高校を、懇談会で学校の先生に『無理だから諦めろ!』と一喝されてしまうのです。面倒の一言では済まされないのです。大学受験などでで英単語を覚える時は見て覚えることが多くなります。だから学生講師さんの指導では『見て覚えている生徒さん』に対し甘くなりがちです。もちろん『書いて覚えなさい』と言いますが、心の隅で『見て覚えらるのなら それでよい。』と言う気持ちも持っています。何故書いて覚えなければならないのか?大学受験時では英単語の知識も1500程度以上はあります。しかし中学生たちには そこまでの語彙力がありません。ベースとなる約800語以上の知識があれば『見て覚える』が通用しますが、それまでは書いて覚えなければなりません。音に対し英語独特のスペルがスキルとして身に付くまでは書いて覚えなければならないのです。

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英語の授業を如何に・・・

2017年4月22日 土曜日

小学英語が導入されたとはいえ、現在では本格的に英語を学習するのは中学生になってからです。この英語の学習をしている生徒の様子を見ていると、学校の教師や塾の講師達が苦労しているのは『興味を持たせること』です。面白く見せるためにゲームを初期に多用すると本格化し出した時の温度差が顕著になり関心熱は一挙に醒めてしまいがちです。学校の授業で起こりがちなことです。
私自身も 今年は英語のクラス授業を担当することになり、研究を重ねています。学校の英語授業に関する本やアイデアブックを読み、ゲーム式の授業展開も把握しつつ、塾と学校の違いについて考えることも多くなりました。ゲーム式授業も生徒が多人数で週に5時間以上のコマ数があるからできる方法ではあります。いろいろな教材や本を読んでいく中で1枚のパズルを使う方法もカンフル剤として有効だと考えました。早速、クラス授業で取り入れています。
中1クラスでは 「(学校の授業は)勉強じゃない。ゲームばかりしている。」と声を揃えて言っています。前述の関心を持たせるための努力の表れなのでしょうが、学校英語は教科書和訳の垂れ流しと揶揄されているような授業展開になった時のギャップが不安です。ゲームをしながらでも 少しずつ覚える連取をしていきたい所です。塾の方ではパズルを取り入れながら楽しみつつ 暗記練習を始めています。どんなやり方が良いのか 試行錯誤しつつ取り組んでいます。
写真は 塾の花々です。芝桜とモッコウバラです。モッコウバラは ようやく蕾をたくさんつけ始めました。
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中学校の先生たち

2017年4月16日 日曜日

中一生たちの話を聞いていると 「○○先生は恐そう」 「まるでヤクザみたい」 「ゴニョゴニョ言っていて何を言っているのか判らない」 「塾で理解しているから良いけど 説明が判りづらい。下手。」 「○○先生は優しそう」 「声が大きい」 「○○先生は面白そう」 などなどの声が耳に届きます。
それぞれのコメントに対し負の要素を挙げてみます。
「恐そう」→威圧感で指導。嘗められまいとのことだろうが、生徒から距離を置かれる可能性がある。
「ゴニョゴニョ。判りづらい」→話術を鍛えるべき。高校数学の教師にも多い。
「優しそう」→優しいだけでは通用しない。授業コントロールの力を磨く必要がある。進度が遅れがち。
「面白そう」→ポイントがぼやけがち。要所を明確にしていく必要がある。
私たち自身も 講師としてわが身を振り替えなければなりません。ポイントを明確にしているか?定着練習は十分にできているか?勉強方法まで踏み込んで指導しているか?ワークをこなすだけの授業になっていないか?教えた後は整理しているか?モチベーションを上げる努力はしているか?といったことです。他にも考えなければならない事はあると思います。それらは生徒一人一人の顔を思い浮かべ 思考を広げていけば 自ずと見えてくるものだと思います。
大口を開けて欠伸を一回したから授業態度で「C」がついた。
夏休み前の中三個別懇談会で、受験生としての心構えが話されるものと思っていたら、「二学期は体育大会と文化発表会でクラス全体で盛り上がろう」といった話ばかりだった。
家庭訪問に来た先生は、「○○ちゃん」と友人感覚の口調だった。
授業は 一つの単元をきちんと終えず、つまみ食い状態で混乱してしまいそうだった。
楽しさを追求するあまり、授業は、まるで大学のサークル活動のノリで、要所が明確ではなかった。楽しいけれど力はつかない授業になっている。
進度の遅れを生徒の責任にする。
これらの言葉は 残念ながら すべて保護者から聞かされた言葉です。「内申」という切り札を教師が持っている以上、保護者達は 面と向かって非を唱えません。そういった事が判っている教師は どのくらいいるのだろうか?と首を傾げたくなります。話術・授業の組立・モチベーションへの工夫・教室コントロール力など。せめて私達は あるべき姿でありたいと思います。あっ、もちろん生徒の信頼の厚い素晴らしい教師の方も多数いらっしゃいます。頭の回転が速く、メリハリの効いたテンポよい授業をされる先生。厳しい指導だが、きちんと褒める時は褒める先生。生徒や保護者の口から そういった先生方の話を聞くのも事実です。

受験生として

2017年4月16日 日曜日

人生初の岐路となる関門が高校入試です。中学進学のように自動的に高校生になれる訳ではありません。また中学卒業後の自分を取り巻く環境は後々に大きな影響が出る可能性が高いのも事実です。そして この高校受験に対しての取組みは中学三年生の春から始まっています。一学期の内申点が参入されるからです。二学期は殆どの受験生が懸命に受験に取り組みます。差がつくのは、一学期です。そして理科と数学の定期テストの平均点は異様に高くなります。学習内容が点を取りやすい上に、受験生としての自覚を持って取り組んでいる人が 二学期ほどではないにしろ ちらほらと出始めるからです。
この一年の禁句です。
「(問題を見ただけで)無理。わからない。」
二学期になれば、入試問題に近いレベルの問題しか出題されなくなります。無理と言って 考える事をやめてしまえば、何もすることがなくなってしまいます。12月の実力テストは入試問題のレベルを超えなければ、その中学校は入試対策をせずに懇談をすることになります。未知数の段階で懇談会をすることほど愚かなことはありません。だから12月は入試レベルを超えます。超え方は、問題量を増やす方法と 問題を難しくする方法の2つがあります。難しくするには、図や表を使わずに問題文説明をする方法やポイントとなる部分を消す方法などがあります。だから簡単に問題は難しくできます。
「(学校の授業で)まだ習っていない。」
昨年、社会の授業進度に差がありました。11月から公民の教科書に入った学校と7月から公民に入った学校です。結局、公民後半の経済以降で得点力に差が出ました。ほぼ同じ偏差値の生徒さんでも 約70%の得点と約30%の得点の差です。入試では せいぜい10点程度の差ですが、得点が拮抗している者同士では差になって出てしまいます。学校で習っていなくても高校入試の範囲であれば理解し身に付けていかなければなりません。自分が通っている学校に合わせて高校入試問題が作成される訳ではないということをきちんと認識していかなければなりません。

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以上 塾生向けプリントより抜粋。

受験生としての自覚

2017年4月13日 木曜日

毎年 この頃になると 『受験生としての自覚』について考えます。
新しく 受験生になった中三生、小学生から中学生になった中一生、来年は受験生になる中二生と中学三年間は気を抜けない一年の連続です。中一生達は小学生気分を抜け出し、学生としての気構えを身に付けていかなければなりません。本来は学校で身に付けていく事なのですが、なかなか身に付けるような環境になっていない気もします。楽しさを追求し単語テストをやらない英語授業。語彙力は落ち、結局英語嫌いを増やしているだけのような気もします。本末転倒のような気もします。
指導者たちは よく『書いて覚えなさい』と言います。受け手の生徒たちは『面倒だから見て覚える』をしがちです。実際、大学入試の受験勉強などでは何度も書いて覚えるようなことをしていないケースも多く、一見 指導者たちとの言葉と矛盾しているように見えます。しかし 見て覚えるが通用するのは ある程度の知識があればの話です。ここが判っていない学生さんは数多くいらっしゃいます。ある程度の知識があれば見て覚えることも通用しますが、それまでは書いて覚えざるを得ないのです。
そして もうひとつ 毎年中三生達が陥る落とし穴が 『学校で習ってない』という言い訳です。人生初のハードルである高校入試。『習っていない』は理由になりません。受験生には通用しない言い訳です。年明けのファイナルを見ていても 授業進度が遅く11月以降に駆け足で進んだ内容の得点力は極端に低く、思考力を問う問題が増えている入試で教科書記載のスキルだけで入試問題をスラスラと解けるとは思えないのが現実です。11月以降に受験に取り組み始めた生徒さんが口を揃えて言う言葉は 『もっと早くから 『うすき』に来ればよかった』です。

『アプローチは そう考えるのか。』

『パターンは それで全部なんだ。』

『そうやって整理するのか。』

『学校や今までの塾では そこまで踏み込んでいなかった。初めて聞く考え方だ。』

『そこに注目するのか。だから 出題されるんだ。』

私自身も 『(学校や予備校の)授業で習っていなくても受験参考書に記載されている以上習得する』を旨とし勉強に臨んでいました。『学校で習っていない』が通用するのは、相当しっかりとした指導力の教師たちが授業をする場合に限ります。残念ながら現在の学校教育では 望めない事のように思えます。

高校数学の学び方

2017年4月12日 水曜日

塾の仕事をやっていると 色々な生徒さんに出会います。そして大学入試や専門学校入試を目的に当塾を訪ねて来られた方の中には現役高校生以外の主婦の方やホームページやブログを見て塾に来られた方もいらっしゃいます。もちろん学習の場として自習で来られた方も数多くいらっしゃいます。わからない問題の質問以外に勉強の仕方や暗記の仕方を相談された方もいらっしゃいます。
そういった過去の時間を振り返り 『高校数学の学び方』を考えてみました。
小学→中学→高校→大学と進学するにつれ 学習内容は専門化していきます。小学時代は限られた知識を工夫し問題を解いていたのが、中学で連立方程式を学ぶと簡単に解決できるのと同じように、専門化すれば色々な工夫という要素が減り、解き方は簡単になるはずです。『数学はラクをする学問』と言った数学の先生がいましたが、高校数学まではパターン問題が多いのも事実です。
高校数学を学ぶ方法は3つのことに留意することです。1つは着眼点を抑えること、1つは解法の流れを覚えること、最後の1つが気を付けるべき注意点を抑えることです。東大生達も著書で言っています。『数学は暗記だ』と。3分考えて、解法が頭に浮かばないようなら 解説を読み理解し開放の流れを整理し覚えることです。
そして勉強していく上で注意すべきことは公式の丸暗記を避け、具体的なイメージを持つことです。数学の公式は似たような数字や記号を組み合わせた式なだけに混同しやすいからです。高校数学を学んでいる学生さんで、きちんと解法の流れを抑えられていない方が数多くいらっしゃいます。流れは、3ステップくらいで 節目を抑えることがポイントです。まず こうして〇〇を求め、次に こうして△△を求め、最後に こうやって答を出す、と言う感じです。〇〇や△△が節目に当たる部分です。

良い数学講師の見分け方

2017年4月10日 月曜日
『個別ばやり』 なのか、集団より個別を選択される保護者の方が増えてきています。 個別塾の広告にある『集団よりも面倒見が良い』の謳い文句が浸透してきた結果なのだと、思います。 果たして 本当なのだろうか?個別塾でも 3対1、4対1といった個別塾もあります。ウチの塾で言う『巡回式自習』を行っている個別塾もあります。この『巡回式自習』だと長時間の割には指導と言う要素が薄くなります。みっちりと個別をするわけではなく、ピンポイント指導を数回行うことになるからです。ウチの塾では高校生の定期テスト対策で行っていますが、1日1000円です。確かに教えることは数多くありますが、みっちりとした指導というわけではないからです。 ある学校教師のブログには、『偏差値45以下なら個別塾、45以上は集団塾がおすすめ』とありました。中学の学習は 勉強量に比例する部分が多いです。学習量でなく勉強量です。ワークを埋めるだけの学習でなく、自分が身に付けていないスキルを身に付けるための勉強量です。そういったチャンスは生徒が多いほどに増えていくのも事実です。個別と集団と併用する講師が言っていた言葉ですが、『一人に教えると5のことを伝えているが、集団が相手だと10の事を教えることになる。』とありました。講師をやっていると なんとなく 判る言葉です。 3月から塾の広告を良く見ます。偏差値のアップ率や素点のアップ率を掲示していました。多くの保護者は 『たまたま成功した一例』『10人いる中で成功した一人の例』と思われているでしょう。掲載した塾は『事実は事実』と考えているでしょう。さらに もうひとつ 長い年月塾をやっていると アップさせやすい時期やタイミングもあります。数学でいえば 中三の関数以降より各学年の一学期にやる計算主体の単元ならアップさせやすいでしょう。例えば、中1の三学期と中2の一学期の比較であれば、計算練習さえすれば 割と簡単にアップさせることができます。学校行事の多い二学期の中間テストはパターン問題も多く、過去問練習とパターンスキルの練習をすれば 成績は上がりやすくなります。もちろん ただこなすだけでなく きちんと身に付けていく意識が必要です。 ところで 掲題の『良い数学講師の見分け方』ってご存知ですか?塾講師応募時の面談でよく質問する問題が2つあります。 1つは -2-3☓(-4)の説明をしてもらいます。もう1つは『直方体の水槽に水がたくさん入っています。水槽を傾け 角から水を出します。底面が丁度半分見えたところで水を出すのをやめ 水平にします。深さは?』といた問題です。保護者に『中学数学で何を学びましたか?』と聞くと多くの方は『方程式』と答えます。ならば 前者の問題は項単位でとらえた説明であるべきです。後者も水の堆積がこうなり底面積がこうなるから割って深さを求めるより方程式の立式であるべきです。その説明が判りやすければOKです。この2つの質問に 多くの応募者は 小学算数で説明しようとします。中学数学を教える上で小学算数の説明で良いのだろうか?簡単な問題で絵スキルを身に付け、応用問題を練習するのが王道の中で、どうも逆行しているような気もします。結局教えているのは、算数流ですか?数学流ですか?と聞きたくなります。算数に戻った判りやすさを追い求め、あるべき姿を失っているように感じます。学校の実力テストや入試問題を見れば見るほど そんな気になります。