教育を取り巻く矛盾と受験指導


年が明け、入試直前になってくると 様々な教育を取り巻く矛盾を感じます。
今年度で 特に象徴的だったのが、9カ月経っても教科書の半分も終わっていない授業、テスト範囲と異なる出題を繰り返し学生の勉強意欲をそぐ結果になっている状況、ステップアップを図ろうとしない指導の三点です。
1つ目は中一英語ですが、教科書では年間を通じ、英語の基本文体系と語彙、主語の違いによって変わる動詞や代名詞の格変化、助動詞・進行形・過去形の文法事項と大きく三つに分けられ順次ステップアップをするスタイルで作られています。その構成を無視し後半を足早に指導する。それで十分に力がつけられるのだろうか?授業進度が遅れている理由が教師の雑談というのも納得できない。これで良いのだろうか?文科省の指導要領と矛盾しているようにも感じます。
2つ目は実技科目ですが、結果は50点満点で平均10点前後。生徒側もテスト範囲の内容を一生懸命勉強しても試験で出題されるのは全然違い範囲の内容だから、とテスト勉強すらしません。授業でやったことが出題されていのでは?きちんと授業を聞きノートを取ってノートをもとにテスト勉強しなさい、と指導しても 出題内容は肩透かしを食らったように外れます。勉強をさせたいのか?それとも難しいテストで満足したいのか?先生方は何をしたいのだろう?
最後の3つ目は、手っ取り早く解く方法はそれらを基本とした応用問題を解くためのスキルとして活用されるものです。数学は論理的思考を問う学問です。論理は、常にステップアップを図っていかなければ得られます。数学的思考とか数学的センスとか言われますが、理屈の流れが大切な学問です。論理パズルやマトリックスパズルを数学パズルとして紹介されるのも そのためです。記憶に新しいのが、乗法公式が使える簡単な展開も 順に掛ける基本展開をやっている生徒が多いことでした。ミスしやすい展開なら理解できますが、何の変哲もない簡単な式でやっているのが印象的でした。中途通塾者に多い特徴でした。確かに、それで正解は得られます。しかし学習課過程を振り返れば スキルアップを図らずに乗り切ろうとしていることが明白です。入試になり、思考力を問う問題の集合体である受験問題で 通用して行くのだろうか?スキルアップしていく心を育む指導があるべきではないのか?
入試ファイナルが始まります。今年度の学生たちは どこまで通用して行くのだろうか?
この時期になると いつも思うことの1つです。

そして受験勉強。今年の学生はスローペースが多い。例年なら この時期までに 多くの推薦受験者が 4~6枚の作文を仕上げているが、今年は多い人で3枚程度。学科試験を受ける人も 問題を解くペースは少し遅い。例年なら冬休みが明けるまでに一度は解いているはずが、今年度は冬休みの一週間後だった。
実力を付けたいという割に、相変わらずの受け身態勢。受け身である限り、知り得たことを100%活かせるわけではありません。せいぜい70%くらいでしょう。100%活かせるなら 常にテストで 95~100点は取っていたでしょう。どんどん自分でやっていかなければなりません。数学では 考え方です。連立方程式の文章題で、よく立式された方程式を解き答えを出し 合っている! と満足する生徒さんがいらっしゃいますが、計算スキルがあるなら 答えを出して満足していてもスキルアップは図れません。それこそ時間の無駄です。お膳立てができているからです。スキルアップを図るなら 立式スキルを大切にすることです。これを計算すれば答えが出る、と判っていて 計算スキルがあるなら 立式以降の過程は時間の無駄です。時間がある時に頭の柔軟体操のつもりでやれば良い事です。受験生にとって 今は 貪欲に考え方を学び身に付ける時です。


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