受験勉強と塾と勉強方法と・・・


「俺 昔から塾って来るだけで簡単に成績のビル魔法の建物だと思ってました。」
「魔法って アホか。そんな訳ねーだろ。
塾の授業聞くだけで伸びる奴なんて一部の天才だけだ。つっても そもそも そんな奴は塾なんて来る必要ねーがな。だが まぁ実際の所 勝手に合格させてくれるベルトコンベアーだと思って来てる連中は少なくない。自分で努力せずに 結果なんて出せる訳ねーのにな。
塾ってのは 自分で勉強することを軸に必要なモノを補足するために存在するんだ。その位置づけを間違うなよ。後輩。
まっ。そいつを散々間違えたから アタシは こうして『めでたく』2年目を迎えてるわけだけどさ・・・。」

週刊の少年漫画に載っていた一コマです。貧乏育ちだが、努力で進学校内二位の成績を取るほどに成績を上げた主人公の高校男子生徒が 予備校の夏期講習に参加した時の隣席の浪人予備校女子学生との会話です。このコマでは 懐かしいと言う思いの方が私にとって強いです。私も予備校に通い浪人生活を送りました。朝起きてから夜寝るまで ずっと勉強の毎日でした。私は天才ではありません。身内や友人達全員が認める『努力の人』です。大学入試は理系と文系に分かれ受験するのが通常ですが、私は国公立理系・私立文系の道を選びました。超変則です。予備校では理系として学習を進め、文系科目の中では英語と古典(古文・漢文)を鍛えました。特に、英語は速読力を鍛えに鍛えました。ナチュラルスピードで英文を読めるように練習しました。英字新聞や英字週刊誌も斜め読みで読めるようにしました。
話がそれました。高校の授業でも 予備校の授業でも 予習復習は不可欠でした。教科書を読まずに授業に参加するなんて あり得ない。教科書に載っている問題を全て解かずに授業に参加する事もあり得ません。学びのスタイルは 身に付けようと意欲を持って臨まなければなりません。予習をせずに臨んで何を身に付けるのか?授業で言われたことを受け取るという学習スタイルですか?たぶん それで身に付くスキルは偏差値50~55位までのスキルだろう。それでOKという人もいる。高校入試では ギリギリ 琴丘が通るレベルです。
この漫画では授業後に教室で復習し夕方遅くに建物を出ています。「おーし!今日の分の復習 終わり!次からは絶対(授業に)ついていってやるからなー!」と主人公が言っていました。予備校の授業スピードは速い。高校に進学した先輩達が口を揃えて言う言葉は 「高校の授業は中学よりスピードが速い。だいたい1.5倍以上のスピードだ。」でした。当時の中学数学は 10月に入れば二次関数と一次関数の複合問題のプリント(入試基本レベル)が学校で5~7枚配られ、宿題になったり 授業で使ったりしていました。つまり 9月中に二次関数が終わっていたスピードです。今は どの中学も遅いですよね。中には、段違いで遅く 入試大丈夫と心配になるスピードの中学もあります。
また脱線しましたが、言いたいのは 学習スタイルです。昔から予習と復習は勉強する王道のスタイルです。教科書を読まずに授業に参加でする。教科書の問題を解かずに参加する。この漫画では、一浪している隣席の予備校女子学生が予習し自分でノートにまとめた上で授業に出席していました。板書をゼロからノートに書くのでなく、自分がまとめたノートに書き加えているのでしょう。そして復習で もう一度まとめ直す。そのまとめ直したノートを中心に暗記しているのでしょう。王道の学習スタイルです。そして 数十年前の受験生たちは そうしていました。それが勉強です。そこにあるのは 自分がアクティブかつ貪欲にスキルを身に付けようとしている姿でした。授業を聞いてから言われたことを身に付けるスタイルでは思考力問題が解けないからです。入試問題を見れば判るように、受験勉強は最後には考える力がポイントになるのです。

受身で勉強するな。受身のスタイルである限り、所詮パターン問題しか解けないだろう。おそらくMAX60点くらいじゃないかなと想定されます。以前伸び悩んでいた女子生徒さんは、解説や答えあわせが始まってから答えを書き直し○付けをしていました。コレは実力にならない。本人の勘違いを招く元です。答まで言っていないから 自分で解けた気になっている。違うんですよね。アプローチや着眼点のヒントを聞いて解いているから自分の実力ではないんです。テストの問題は限られた時間で解きます。正しい着眼点に短時間で真っ直ぐに迎えなければ意味がないんです。それが判っていない。正しい着眼点に真っ直ぐに迎えるようにするためには、予習が大事です。ベースの力を固めるには復習が大事です。自分に何が足りないかで、予習中心・復習中心のどちらをするかは決まります。

毎年言っている事ですが、昔、日曜日に授業がある英才教室と言う中学入試専門塾がありました。約200人が一斉にに授業を受ける塾です。二学期後半の一日の朝、先生が言いました。「今日はテスト演習をします。筆箱から消しゴムを出しなさい。回収します。」と。
何度も書き直し考えるのでなく、迅速に一回で正しいアプローチをするためです。訂正はしない。書き直さない。一回で正しく解くのです。トップって そんな練習をしていたのです。私自身驚きました。本当に頭が良いのは、一回で正しく迅速にアプローチできる人です。計算が早い人でも、問題を解くのが速い人でもありません。秀才と天才の違いは何か?ハイレベルの問題を10問解いた時に一度も消しゴムを使わなければ天才かもしれません。一回でも消しゴムを使えば、その人は秀才であっても天才ではありません。

詰め込み教育時代の話ですが・・・。


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