『勉強』と『学習』


『勉強』と『学習』は、同じような言葉ですが何が違うのか?教育界で 数十年前は『勉強』と言っていたことも 今は『学習』と言った言葉が多用されています。文字通りの解釈なら『勉強』とは『勉めて強くなること』です。これは、自身が努力し(頭脳=知識や考え方が)強くならなければなりません。強くなるために努力しなければなりません。受験に立ち向かっていくには この『勉強』という要素が不可欠です。それに対し『学習』とは『(教材を)学び習うこと』です。良い教材・良い先生に巡り合えば、『学習』も効果が出るでしょう。もちろん『勉強』でも良い教材や良い先生は不可欠です。学生たちの勉強している様子を見ていると、学習しようとしている生徒さんと勉強しようとしている生徒さんお二種類の学生さんを見かけます。受験期になると前者は成績が頭打ちになり伸び悩みます。壁を越え伸びていく生徒さんは後者の生徒さんです。自宅学習がしっかりスキルとして身に付いているのだから当然でしょう。受験期になれば1日5時間も6時間も自宅学習をするようになります。そんな時に 強くなるようにスキルアップしている生徒さんと とりあえず教材や先生に習おうとしている生徒さんの違いは成績の結果となって出てしまいます。後者の生徒さんも平均点+αの成績なら効果は出てくるだろう。
殆どの公立高校は内申点3以上を求めてきます。公立高校受験では通知表『3』は死守しなければいけないのです。通知表で『3』を並べるなら『学習』でパターンを抑え、覚えるべき知識を覚えていけば良いでしょう。
今月の入試問題を思い返し、受験勉強の在り方を考えてしまいます。思考力をと問題が並び、パターン問題としてスキルを身に付け対応できる問題は六割くらいでした。『学習』によって対応できる問題です。100%解いて60点。試験は水物です。八割正解で48点です。これで合格できるのか?今回の入試は ほぼ全員が合格しましたが、3月本番のテストは どうだったのだろうか?
難しい問題が並んでいました。内申+本テストで合否が決まりますが、今の入試は 本テストでは差が出ず、内申で合否が決まっているのだろうか?
そんなことを最近は考えます。内申重視なら『学習』で成果が出るだろう。本テストが内申並みに評価されており、本テストの出来具合には差が出ているのなら、パターン問題をマスターし、見たことのない問題に対しても しっかりアプローチする力を身に付けていかなければなりません。思考力を磨くなら 能動的に取り組む『勉強』。ある程度のレベルまでのスキルアップなら受け身で取り組む『学習』。
先日、上位高の入試合格者のコメントを読んでいて気になる言葉がありました。『塾で色々な考え方を教わったことが力になった』と言う言葉です。そして『色々な考え方』とは何だろう?と考えてしまいました。
一日は24時間です。限られた塾の時間で、色々な考え方を学ぶには 一度示された問題のアプローチを自分で習得していくことが必要です。受け身でなく 能動的に 自発的に 取り組む事が必要です。ウチの塾でも 十分に自習をする生徒さんは スキルアップしています。自習は 強くなることを意識して行わなければなりません。目の前のワークをやって 埋めることに終始しているだけでは勉強前と勉強後では さほど強くなっているわけではありません。問題集やプリントを解けば 実力アップを図ることができる、と多くの人が考えますが、『強くなるために何をしたか?』がなければ スキルは さほど変わりません。周囲がアップしているなら むしろ成績は下がってしまいます。
多くの人が勘違いしています。学習すれば成績が上がる、と。偏差値52まで位なら上がるでしょう。それを越えてとなると勉強が必要です。学習と勉強は違います。多くの教師・塾講師達は 学習指導をしますが、勉強指導をする人は数少ないです。良き先生に巡り合い、しっかり勉強する術を学びたいところです。
                   


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