勘違いの学習方法


成功している塾や家庭教師が提唱している学習方法、そして塾生達を見ていると学生・保護者・教師や講師の誤った認識が見えてきます。講師や教師はトークや授業の組み立てなどを含め上手く説明するスキルを求めがちです。仕事を全うする以上大切なことですが、これは初期の段階で構築すべきことです。学校の先生方の中にも、初期段階で構築すべきスキルと言う認識が無く、いつまでも追い求めていらっしゃる方が増えてきているような気がします。残念なことです。いくら上手に授業ができても身に付くとは限りません。『わかる』と『身に付ける』は別物だからです。『身に付ける』という指導が必要です。そのために何をするか?です。受け手の生徒の認識も同じです。『あの先生の授業は判りやすい。』と思っても、それが成績に直結しているとは限りません。成績に反映する第一歩を踏み出しただけです。できなかったことを繰り返し学習しなければ、成績は伸びません。
多大な学習時間を費やしても成績が伸びないのは二つの理由があります。一つは『基礎ができていない』です。学習は積み重ねです。土台の部分がきちんと固められていなければ何も積み重ねられません。グラグラした土台の上に積み重ねても限界があります。二つ目は『繰り返し学習不足』です。現在の教育システムの是非論は別として、有効な方法は今も昔も『暗記』です。それも複数のことを関連付けた暗記や問題解決のパターン暗記です。生徒たちが学校の課題を解いている様子を見ていると、『自分ができることをやって、〇☓をつけ赤で記入し、答の解説を読んで理解しています。』。。。傍目に見ると勉強している様ですが、これは勉強になっていません。同じような問題が出題されても、『以前で来ていた所だけができ、赤で書き理解したことは解けない。』のが実情です。最初の数年間は、繰り返し解いて解法の流れ・キーワード・ポイントとなる事項を覚えているかの確認をしなければなりません。学習習慣が身に付き出すと答えの解説を読み理解するだけで重要事項を覚えられるようになります。『理解するだけで覚えられる』という領域に達していないのに、理解して終わっている生徒がずいぶん多いのが現実です。その結果は勉強する前と後では成績の大きな変化はなく伸びないといった事態になります。答を見てケアレスミスを発見し消しゴムで消して訂正したり赤で記入したりで終わり。これでは次も同じケアレスミスをすることに気づいていません。印をつけて、二日後にもう一度解くことをする必要があります。そのために学校が出している課題は早目に取り掛かり、2日前には終わらせておく必要があります。提出日直前まで仕上げられていなければ、繰り返し学習をする時間がありません。よくケアレスミスも実力のうちと言われますが、生徒たちのケアレスミスの認識が甘いような気がします。例えば符号ミスをしても類題を解けば同じように符号ミスをしています。そんな『繰り返し学習』をしている時間がない。という声をよく聞きます。問題を解く時は1問1問ミスの無いように真剣に解いていれば、繰り返し練習する問題の数は減ります。キーワードは 『面倒がらずに丁寧に真剣に』です。それだけで繰り返す量は半分に減ります。勉強時間も約30%短縮できます。一度解いた後に残っているのは、厳選された学ぶべき問題ですからテストへの効果も絶大です。
個別学習も家庭教師派遣センターや個別塾の誤ったPRが原因なのか、誤った認識になっています。『生徒一人一人で躓いている所や学習ニーズが異なるから、つきっきりで教えられる。』とPRしています。『教える』という点では確かにそうです。しかし成績が伸びるという点では違います。繰り返し学習を自立していく必要があるからです。ある程度出題内容が把握できる定期テストなら効果を出すこともできるでしょうが、入試や実力テストになると地力が必要です。地力は週に二時間程度の学習では身に付きません。圧倒的な自宅学習が必要です。これを誤解している人が多いのも現実です。受験学習を『つきっきりで教える』とすれば、それは毎日5時間の指導が必要になってしまいます。『つきっきりで教える』は実は学習の自立を阻害しているのです。他人依存型の学習の促進です。例外もありますが、多くはパターン問題に強くなることができても、近年増えている思考力を問う問題に対処できないのが常です。そういった場合の指導の多くは『解ける問題を確実に解く』といった練習ですが、これなら生徒自身が繰り返し学習をすればよ良い様に思えてしまいます。
最後の勘違いがモチベーションです。学習意欲です。未知への好奇心であったり成績を伸ばしたいという気持ちです。未知への好奇心は周囲の人達の割り切った発言で萎縮してしまいます。『こんなことを覚えても将来使う訳はない。』『勉強ができても意味がない。』『勉強ができなくても生きていける。』といった発言です。これらの発言は控えていきたい所です。覚えたことは使わなくても覚えるという行為は頻繁に使います。そういった練習をしてきた人は職場でも活躍しています。また成績を伸ばしたいという気持ちも少しの努力で伸びなければ一気に醒めてしまいがちです。ある家庭教師派遣センターのブログでは『学習を始め本当の成果が出るのは半年か~二年。』とありました。目先の定期テストなら、うまく効果が出るように指導することはできるが、手を離れれば成績は急落してしまいます。学習方法が定着していないからです。誤った学習方法尾をしている場合はスクラップ&ビルドになります。今までやってきた学習に戻らないように修正する必要があります。これが早期から塾などに通う理由のはずです。


コメントをどうぞ

Spam Protection by WP-SpamFree