ある友人からの相談


県外の友人からの教育相談に対する答えを抜粋掲載します。 学習を進めていく上で 幾つか気になる点があります。 ① 部活が忙しく課題で手一杯でテスト対策ができない。 ② クラスでは上位にいるために、あまり心配はしていない。 ③ 塾と学校の学習内容(特に進度)が大きく違う。 ④ 中三になって受験に取組めば良いと言う先送り感覚 ⑤ なんとかなる、という取組の甘さがなかったか。 の6点です。8カ月後には中三で内申換算されてしまいます。そのことに気付くのは一学期の通知表が配られた時です。一学期が終わっても気付かない人もいます。だから中二年の二学期や三学期が予行演習です。逆に気付いている人は受験を万全に戦います。なぜ、多くの中学生が受験前(中三の二学期)に勉強量を増やしても、さほど成績が伸びず、志望校を妥協することになるか判りますか?一般的には、他の中三生も同じように勉強量を増やしているから、と言われていますが、それ以外にも大きな原因があります。それは学習が蓄積量に比例するからです。中1・中2で蓄積を怠り、いきなり直前に蓄積をはじめても目標に届きにくいのは誰の目にも明らかな事です。早目に本気で取り組む事は大切です。そうは言っても、人が持っている時間には限りがあります。課題をこなすだけで、手一杯の状況は今後も続くでしょう。次回も課題をこなし実のあるテスト対策まで行えないでしょう。中三になれば課題の量が3倍~4倍に増えます。部活を引退したからと言って時間が増える訳ではありません。課題は増えます。結局直前になっても学校の課題で手一杯です。ならば、課題をやりながらテスト対策をしていくしかありません。例えば、数学などの問題を解きながら、テスト前日や数日前に再度確認をする問題はどれか判っていますか?印をつけていますか?どんなことを確認するかメモがありますか?文章題の問題で『表の作り方』『単位に注意』や計算で『符号に注意』『右辺のかけ忘れに注意』などのメモです。できるなら色ペンを使い赤シートで消えるようにしておくと直前確認が短時間で済みます。理科や社会などの科目で問題を解きながら表でまとめておき赤シートで表の罫線だけしか見えないようにしておくのも良いでしょう。まとめ方などは塾の先生に聞くと教えてくれると思います。塾でもう1つ気になるのが春休みに連立法手式の計算練習をしていた点です。進度の速い中学でも5月にやる事を3月末の春休みにやっていたので、進学塾は随分進度が速い、といった印象でした。学校の1カ月~2カ月先を塾でやっていると、『まだ学校がやっていない内容』と高をくくりがちな人も出てしまいます。結果、真剣味が薄れてしまう。先取り学習は良い学習方法ですが、活かせていますか? 昼に倉庫管理の仕事をしています。上司が最初の数日間に言った言葉が耳に残っています。『目に映っているが認識できていない。』です。倉庫管理は、何千種類の品目の在庫を管理し、出先店の発注状況に合わせ出庫し、残がなくなれば取り寄せるといった仕事です。大きく6カ所の倉庫内に何があるかを把握し、毎日のように届く資材の品目・数量を把握しなければなりません。勉強でも同じです。目に映っていても認識できなければ価値がありません。学習する時に理解するだけでなく、注意事項を認識しメモすると良いと思いますよ。 でもお母さんが悩むほどには本人は深刻に思っていないと思いますよ。それはクラス上位だからです。クラスで2番が5番になっても・・・。しかし学問が蓄積だと言うことを忘れてはいけません。10積むところを8積みました。その8が限界と認識し、8積もうとしたら8割しか積めませんでした。この時点で10を積み続けている人から見ると6.4しか積んでいない事になります。蓄積を求められる学問で、誤解されていることは、何時でも取り戻せると勘違いしている事です。精一杯やって6.4しか積めない人が さらに3.6積んで10とし、遅れた分の2+3.6=5.6を積もうとすれば 15.6÷6.4の2.4倍の努力が必要になります。二回続いて、これですから数回続けば至難の技になってしまいます。これが怖いところです。だから全力投球を意識しないといけないのです。完璧に準備する。自分がミスしやすい点は必ず確認しておくことが大切です。 多忙な学生達は、学校や塾の授業中に ある程度の事をやっています。予想される宿題を終えたり、覚えるべきことをまとめたり、抜き出したり、少なければその場で覚えてしまったりします。今の日本の教育制度は『覚えてナンボ』の制度です。是非論はありますが、そうなっている以上は覚えた者勝ちです。文法と英単語を覚えたら、英熟語を覚え、英文を覚えます。中学前半は英文を知っている量によって差が出ます。ある東大生が『数学は暗記だ』と言っていました。解法パターンを覚えていくそうです。問題を見た時、解答の結末までの流れが見えているか、です。 文科省が思考力を問う教育を口にし、二年が経ちました。中学の定期テストも思考力を問う問題が出題されるようになりました。しかし思考力問題を除いても90点以上を取ることはできます。要は取れる問題を確実に取る事です。これはテストを受ける上での鉄則です。頭の良い人は ミスなく書類を作成できます。下書きしたり、消しゴムで消して修正する事はありません。書類を仕上げるスピードは速くなくても、結局ミスがなく仕上げるので速いのです。勉強で完璧に仕上げると言うのは、ミスなく書類を作成するような感覚です。

コメントをどうぞ

Spam Protection by WP-SpamFree