講師としての悩み『矛盾』


生徒に対しての指導、講師自身がしている事、生徒がすべき事、生徒がやっている事・・・。そう考えていくと矛盾が沢山あります。挙げてみます。一生懸命教える事が果たして講師としての信頼を得ているのか?一助になると思います。 『自学自習をする』 ⇔ 『ワークを順にやっていく』 『思考・応用は無理、基本だけではスコアが未達』 ⇔ 『基本を詰めていく』 『早期に覚えて練習する』 ⇔ 『ワークを二巡三巡するために残しておく』 『入試突破のための力をつけたい』 ⇔ 『先生用のテキストは生徒閲覧禁止』 『考え方を身に付けたい』 ⇔ 『解法の解説に一生懸命』 『生徒目線で教えたい』 ⇔ 『偉そうな態度だ』 『親しみを持ってもらうために方言を使う』 ⇔ 『知識やスキル不足に親しみは要らない』 他にもあると思います。目先の授業だけにとらわれると見失いがちな事です。 自学自習を奨めている生徒にとって、ワークの問題を順に潰していくだけの授業は、『こんな授業なら家でやった方が良かった』『この程度なら自分でやれる』と思ってしまうでしょう。順に潰しながら、『生徒に気付きを促す授業』でなければ 何も意味がありません。勉強をしない生徒が相手なら、一緒にワークを潰していく方法も有効でしょう。受験期の生徒や学ぶ意識を持った生徒には無効です。一生懸命やればやるほど、生徒の信頼は得られなくなるでしょう。むしろ不信が増大します。何をすべきか?問題を解きながら注意点やポイント、頻出パターンに触れ、気付きを促していかなければなりません。頻出英熟語ベスト20は何?そんなことが判っていなければなりません。社会なら通史で判っていなければなりません。 入試では思考力を問う問題が数多く、そこに手出しができなければ半分も点が取れません。ゼロから考えなければなりません。考え方を学び身に付けなければならないのは自明の理ですが、解説に終始していては、いつまでも生徒は解けないままでしょう。解説の1行目に至るまでの考え方を説明していないからです。当たり前と思える最初の一歩を明確にしておくことです。 先生だけが見るテキストや学術資料があると言うのも変です。生徒と年齢が近いから親しみを持ってもらおうと方言を多用する教師や講師がいます。好かれたいと思っているのでしょうが、好かれる=信頼を得る、ではありません。知識やスキル不足をごまかしているだけに見えます。古くは、ベテランから若手に『年齢的に近いから親しみを持てるお兄さん・お姉さんのような教師を目指せ。』と励まされたことが独り歩きし履き違えられた認識になっているように思います。知識やスキルの修得や深く考える事をしない事になってしまっているように思います。きっと数十年前のベテラン講師は自信を持ってもらうように言ったセリフです。自助努力の糧とすべきセリフです。方言は親しみを持てるが公を失います。必然的に『なぁなぁな環境』を作ってしまいます。商談でもプレゼンでも取材でも、仕事の場では方言は使いません。ワンポイントで使う言葉であって、解説や説明に使う言葉ではありません。 生徒の信頼を得るために何をすべきか?きっとワークに記載のない『行間の解説』『注意点』『受験に使える+αの知識』『注意点』『付随事項の整理』などを披露し、気づいていない事項に気付かせる授業展開なのだと思います。

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